「ルノワール×セザンヌ」(三菱一号館美術館)レビュー|あみゅーぜん

オランジュリー美術館 オルセー美術館 コレクションより
ルノワール×セザンヌ―モダンを拓いた2人の巨匠

2025年5月29日(木)~9月7日(日)

三菱一号館美術館

本展は、オランジュリー美術館(フランス・パリ)がルノワールとセザンヌという2人の印象派・ポスト印象派の画家に初めて同時にフォーカスし、企画・監修をした世界巡回展です。

2024年3月からのイタリアを皮切りに、スイス、香港を経て、日本へ上陸(三菱一号館美術館)。その後、韓国へ巡回予定。

オランジュリー美術館、オルセー美術館から、ルノワールとセザンヌの代表作 約50点が集結する本展の様子とみどころをご紹介します。

本展のハイライト

ポール・セザンヌ(Paul Cézanne 1839-1906)とオーギュスト・ルノワール(Pierre-Auguste Renoir 1841-1919)は、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、フランス絵画界の二大巨匠としての地位を確立。

印象派の初期から円熟期に至るまで、セザンヌは幾何学的な厳密さ、ルノワールは繊細な調和といった異なるスタイルで表現し、歩みを続けました。

この印象派・ポスト印象派の巨匠2人には交流があり、1860年代のパリで友情を育んで以降、ルノワールは1880年代から1890年代にかけて、セザンヌのいる南仏・プロヴァンスに幾度となく足を運び、ともに作品を描いています。

古典的近代性を体現した二人の巨匠の作品には、風景画、静物画、肖像画、裸婦などの、共通の実験領域が見られます。

それは、20世紀になりピカソ、マティス、ドニ、ボナールといった次世代の画家の作品にも受け継がれ、モダンアートの先駆けとなりました。

会場風景
「オランジュリー美術館 オルセー美術館 コレクションより
ルノワール×セザンヌ
―モダンを拓いた2人の巨匠」
2025年5月29日(木)~9月7日(日)
三菱一号館美術館
会場風景
「オランジュリー美術館 オルセー美術館 コレクションより
ルノワール×セザンヌ
―モダンを拓いた2人の巨匠」
2025年5月29日(木)~9月7日(日)
三菱一号館美術館
会場風景
「オランジュリー美術館 オルセー美術館 コレクションより
ルノワール×セザンヌ
―モダンを拓いた2人の巨匠」
2025年5月29日(木)~9月7日(日)
三菱一号館美術館
(写真手前)ポール・セザンヌ
《セザンヌ夫人の肖像》1885-1895
オランジュリー美術館、パリ
会場風景
「オランジュリー美術館 オルセー美術館 コレクションより
ルノワール×セザンヌ
―モダンを拓いた2人の巨匠」
2025年5月29日(木)~9月7日(日)
三菱一号館美術館

本展の中心を成すのは、オランジュリー美術館所蔵のポール・セザンヌとオーギュスト・ルノワールの作品群で、もとは画商ポール・ギヨーム、次いでその妻ドメニカによる収集作品が土台となっています。

このコレクションを通して、巨匠二人の画業を1870年代から最期まで俯瞰することができます。

併せて、オルセー美術館の所蔵品と、オランジュリー美術館所蔵のピカソとキース・ヴァン・ドンゲンの近代絵画3点も来日しています。

キュレーションは、セシル・ジラルドー(オランジュリー美術館学芸員)。

本展 音声ガイド

ナビゲーターは声優の羽多野渉(ルノワール役)と細谷佳正(セザンヌ役)。

ルノワールとセザンヌの生涯をドラマチックに紹介しています。

ショップ

本展の公式図録や、限定グッズなどが並びます。


※情報は掲載時のものであり、変更されることもあります。詳細は主催者にご確認ください。


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