西洋絵画、どこから見るか?
―ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館
2025年3月11日(火)~6月8日(日)
国立西洋美術館
ルネサンスから19世紀印象派まで600年にわたる西洋美術の歴史を、サンディエゴ美術館(アメリカ)と国立西洋美術館の所蔵品から約90点をかけ合わせて展覧する、本展の様子をご紹介します。
※本展は東京会場の後、京都に巡回予定(2025年6月25日~10月13日、京都市京セラ美術館)。
西洋絵画、どこから見るか?
―ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館
西洋絵画は、どこからどんなふうに鑑賞したらいい?
本展は、そんな疑問に答えてくれる展覧会です。
600年にわたる長い歴史的スパンから西洋絵画を捉え、時代ごと、宗教などのテーマ、作家、モチーフ等、さまざまな切り口(=どこから見るか?)を提案。
小テーマとなる切り口ごとに、サンディエゴ美術館の所蔵品と国立西洋美術館の所蔵品を並べて見比べることができる、という趣向で構成されています。
ルネサンスから始まる本展の第2章、バロック時代の絵画では、例えば、スペインの静物画。
中でもフアン・サンチェス・コメーンによるエポックメーキングな作品「マルメロ、キャベツ、メロンとキュウリのある静物」は必見です。

《マルメロ、キャベツ、メロンとキュウリのある静物》
1602年頃
サンディエゴ美術館
作家では、フランシスコ・デ・スルバランや、エル・グレコによる作品などを比べて見ることができます。

「西洋絵画、どこから見るか?
―ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館」
2025年3月11日(火)~6月8日(日)
国立西洋美術館

「西洋絵画、どこから見るか?
―ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館」
2025年3月11日(火)~6月8日(日)
国立西洋美術館
そして、ヴェネツィアの都市景観画やマリー=ガブリエル・カペが登場する、18世紀。

「西洋絵画、どこから見るか?
―ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館」
2025年3月11日(火)~6月8日(日)
国立西洋美術館
さらに19世紀には、ウィリアム=アドルフ・ブーグローのモデルたち、ドガとロートレック、ホアキン・ソローリャの作品などを並べて見ることができます。

「西洋絵画、どこから見るか?
―ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館」
2025年3月11日(火)~6月8日(日)
国立西洋美術館
自分なりに楽しむ、西洋絵画
学術的な裏づけをバックボーンに構成されている展覧会ですが、「西洋絵画、どこから見るか?」のもう一つのテーマは、「自分なりに楽しむ」です。
あなたはどんなふうに西洋絵画を見て楽しみますか?
音声ガイド ナビゲーター ディーン・フジオカさん
オープニングに先立ち、登壇したディーン・フジオカさんの見方は、作品と対峙し、一人で心の中で「なんでこのテーマで、この人はこういうことをしているのだろう」と、ボケと突っ込みを繰り返して、それを自分でカジュアルに楽しむのだそうです。
「音声の収録にあたっては、それぞれの人の視点で楽しめるようなナビゲートを目指しました」とのこと。

絵画の人物のようにおしゃれをして観覧
魅力的な人物像が多数登場する本展。
展覧会を夜会に見立て、その一人になっておしゃれをしてみる、という企画「どこみる de 夜会」が催されます。
2025年4月11日(金)、12日(土)、18日(金)、19日(土) の夜間開館時に開催され、特別設置されたフォトスポットで撮影ができます。
合言葉は「夜会に招待されました!」
こちらは参考までに、マリー=ガブリエル・カペ《自画像》に扮した、TBSアナウンサーの日比麻音子さん。

こちらは、パオロ・ヴェロネーゼ《アポロとダフネ》のダフネになりきりのモデルさん。

※情報は掲載時のものであり、変更されることもあります。詳細は主催者にご確認ください。
「本文」 / 「インフォメーション」(page 2)